ジャイアントパンダ「タンタン」没@神戸市立王子動物園
4月
2日
神戸花時計は、3月7日にジャイアントパンダ「タンタンン」を元気づけるために模様替えされていましたが、1日、神戸市立王子動物園(同市灘区)はジャイアントパンダの「タンタン(旦旦)」(雌)が3月31日午後11時56分に死んだと発表しています。国内最高齢の28歳で、パンダの寿命は20~30年とされ、中国の専門家によりますと人間の100歳近くに相当するといいいます。
2020年7月で中国からの借り受け契約は一旦満了しましたが、新型コロナウイルス禍や2021年に発覚した心臓疾患を理由に帰郷は果たせず、23年半を過ごした神戸で最期を迎えました。王子動物園によりますと、3月15日から病状がさらに進行し、同31日に心肺停止となり蘇生措置を行ないましたが、死亡が確認されました。
「タンタン」は1995年9月、中国・四川省の繁殖センターで誕生。王子動物園には2000年7月、日中共同繁殖飼育研究や阪神・淡路大震災の被災者を元気づけようと、雄の初代「コウコウ(興興)」と来園しました。
期待された繁殖では、2代目「コウコウ」との人工授精に2度成功しましたが最初は死産で、2008年は赤ちゃんを産みましたが3日後に死んでいます。2010年に「コウコウ」が急死してからは同園唯一のパンダとなっていました。
中国との貸与契約は10年と15年にそれぞれ5年間延長され、2020年7月で一旦満了。中国側の意向で更新されずに故郷の四川省に返還することになりましたが、新型コロナ流行で直行便が再開せず、同園にとどまりました。
2021年1月からは不整脈がみられるようになり、4月の精密検査で心臓疾患が判明しました。以来、投薬による治療を受け、2022年3月からは一般観覧も中止となっていました。契約は2020年に返還が決まってから、2023年末までに5回延長され、2024年末まで神戸で過ごす予定でした。