『イノセンツ』@<エスキル・フォクト>監督
7月
24日
第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されたスリラーです。2022年ノルウェーのアカデミー賞と称されるアマンダ賞で、監督・撮影・音響・編集の4部門受賞、世界の映画祭で16映画賞を受賞した作品です。
9歳の少女「イーダ」は、重度の自閉症で言葉を発さない姉「アナ」と共にノルウェー郊外の団地へ引っ越します。「イーダ」は同じ団地の別棟に住む「ベン」から声を掛けられて森で遊んでいましたが、「ベン」は「イーダ」の握っていた木の棒を凝視しただけで真っ二つに折ってしまいます。「ベン」は念じるだけで物体を動かせる特殊な能力を持っていました。「イーダ」が彼の能力の強さを繰り返し試しているうちに、「ベン」は他人を自在に操れるまでになりますが、次第に鬱々とした感情や思考を増幅させ、過激な行動をとるようになります。
監督は、『わたしは最悪。』でアカデミー脚本賞にノミネートされた<エスキル・フォクト>が務めています。自身の監督作はこれが2作目ですが、日本での劇場公開は初めてになります。