「変異株」(121)@新型コロナウイルス
11月
29日
現在、国内外で流行の主流となっているのがオミクロン株の亜型「BA.5」の系統ですが、オミクロン株の新しい「変異株」が各国で複数報告されています。欧米などで増加している「BQ.1」と、アジアで増加した「XBB」。「BQ.1」は「BA.5」から派生したもので、さらに変異が加わった「BQ.1.1」も増加しているようです。「XBB」は「BA.2」由来の変異株2種の遺伝子が混ざったものです。
国立感染症研究所によりますと、国内でも「BQ.1(BQ.1.1含む)」と「XBB」が増加しており、今月21〜27日時点では「BQ.1」は13%前後、「XBB」は5%前後になっていると推定されています。両者ともに感染力や重症化リスクが「BA.5」より高いことを示すデータは報告されていません。一方、ワクチン接種や感染で得られた免疫をすり抜ける「免疫逃避」の性質が強まっている可能性があるといいます。
国外の状況などを鑑みますと、「BQ.1」のみ、または「XBB」のみが優勢になるというよりは、これらや他の系統も同時に流行していくことが想定されています。