『アンジェリカの微笑み』@<マノエル・ド・オリベイラ>監督
12月
1日
若くして亡くなった娘の写真撮影を依頼された「イザク」は、白い死に装束姿で花束を手に眠るように横たわる「アンジェリカ」にカメラを向けます。「イザク」がピントを合わせた瞬間、ファインダー越しの「アンジェリカ」がまぶたを開き、「イザク」にやさしく微笑みます。
驚きながらも撮影を終えた「イザク」が写真を現像しますと、今度は写真の中から「アンジェリカ」が微笑みかけます。連続する不思議な出来事から、すっかり「アンジェリカ」に心を奪われてしまった「イザク」でした。そんな彼の思いに応えるかのように、「アンジェリカ」の幻影が「イザク」の前に姿を現します。
「イザク」役に<オリベイラ>作品の常連俳優で、監督の実の孫でもある<リカルド・トレパ>、「アンジェリカ」役に『女王フアナ』(2001年・監督:ビセンテ・アランダ)・『シルビアのいる街で』(2007年・監督:ホセ・ルイス・ゲリン)の<ピラール・ロペス・デ・アジャラ>が演じています。