<トカエフ>大統領@安全保障会議議長に就任
1月
7日
報道によりますと、警察当局者は6日、最大都市の南部アルマトイでデモ参加者数十人を殺害したとしています。衝突で治安部隊も18人が死亡。けが人は全土で計1000人以上、拘束者はアルマトイだけで約2000人に上っています。デモ隊が治安部隊に殴打される映像も伝えられています。
<トカエフ>大統領の要請に基づき、ロシア主導の軍事同盟、集団安全保障条約機構(CSTO)は平和維持部隊の派遣を決めました。ロシアは精鋭部隊の空挺軍を展開。鎮圧を強化すれば、流血の事態が拡大する恐れがあります。
エリートのソ連共産党政治局員だった<ナザルバエフ>前大統領は30年近くカザフを統治。大統領の座を2019年に<トカエフ>氏に譲ってからも「国父」として影響力を保持してきましたが、実力者の失脚により、中国とロシアに挟まれた地政学的な要衝でもある資源国は大きな転機を迎えることになりそうです。
英国の<トラス>外相は6日の下院答弁で、反政府デモをきっかけに混乱が拡大するカザフスタン情勢をめぐり「暴力行為と財産破壊を非難する」と表明し、ロシアによる軍事介入に、欧州諸国は神経をとがらせています。