ダウ平均株価(10月15日)@終値3万5294ドル76セント
10月
16日
金融を中心に米主要企業の良好な決算発表が相次ぎ、9月の米小売売上高が市場予想を上回り、米景気の堅調さを示したのも市場に安心感を与えたようです。
15日朝に2021年7~9月期決算を発表した金融のゴールドマン・サックスが(4%)上昇しています。1銘柄でダウ平均を100ドル近く押し上げました。前日発表のバンク・オブ・アメリカなど米景気動向を敏感に映す金融の好決算が目立っており、投資家の米景気認識が好転しています。
裏付けるように15日朝発表の9月の米小売売上高は前月比(0.7%)増となり、小幅減少を見込んでいた市場予想に反して増加しました。経済正常化や新型コロナウイルスの感染減少に伴い、消費行動が活発化していることが見て取れ、4~6月期の反動で7~9月期の消費は停滞するとの懸念が薄れています。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス、同業のビザなど消費関連株への買いを誘っています。
一方、米長期金利が朝方に一時(1.57%)と前日終値(1.51%)から上昇し、金融株には利ざや拡大の買いもはいり、高PER(株価収益率)銘柄が多いハイテク株の一角は売りが優勢になっています。