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今年の読書(65)『コールド・ファイル』山邑圭(角川文庫)

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今年の読書(65)『コールド・...
著者<山邑圭>には、採用試験を間違えて警察官になった「椎名真帆」を主人公とする『刑事にはむかない女』(2019年)をはじめとするシリーズがあります。本書『コールド・ファイル』は、文庫本書下ろしとして2021年7月25日に発行されています。

本書では、元モデルの経験がある「比留間怜子」が主人公です。2年前までは、捜査一課の刑事でしたが、囮捜査失敗の責任を取らされる形で、捜査資料の電子ファイル化する部署に左遷された32歳の独身です。

窓際の資料課にて、偶然目にした1件の未解決事件の捜査資料が「怜子」の運命を変えます。「怜子」の学生時代に先輩モデルとして活躍していた「村雨マリ」が、4年前の事件で殺されていたことを知ります。すべてを手に入れ、男性を魅了していた彼女に何があったのか。「怜子」は、彼女の死の真相を突き止めるため、単独で捜査を始めますが、資料課の多方面に顔の広い同僚「原田」巡査や、「村雨」事件の被疑者逮捕の不手際の責任を取らされ退職した元刑事の「大庭」の力を借り、事件の真相に迫っていきます。

捜査の進捗に絡め、「怜子」の個人的な問題や家庭環境などが織り込まれ、「怜子」自身の人間性を浮かび上がらせています。

捜査二課のバツイチで5歳の女の子がいる「中谷」との関係や、警備会社を辞めて「探偵業」になりそうな「大庭」、「怜子」自身今回の捜査で一課に戻れそうな終わり方で、「椎名真帆」と同様に今後シリーズ化されそうな予感がしています。
#ブログ #文庫本 #読書

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