今年の読書(44)『銃とチョコレート』乙一(講談社文庫)
5月
11日
弾丸や銃器の発明で大富豪となった家を狙い財宝を盗み続ける怪盗「ゴディバ」と、国民的名探偵「ロイズ」との対決が注目されていました。「ゴディバ」は犯行現場に署名と風車の絵を書いたカードを残していました。
ある日移民の子「リンツ」は父と買い物に出た際に古本の聖書を露天商から手にしたことから、「ゴディバ」の事件にかかわることになります。聖書の中には風車の絵が描かれた地図がはさまれており、どうやら財宝の隠し場所らしいことから、「ロイズ」と助手の「ブラウニー」、「ガナッシュ」警視、いじめっ子「ドゥバイヨル」たちを巻き込んだ財宝の争奪戦が繰り広げられます。
子供の「ドゥバイヨル」が「ガナッシュ」警視をナイフで殺害や少女「ミュゼ」になたで切りかかるなど、少年「リンツ」が主人公の話としては、暴力的な筋立てには感心できませんでした。