「ファルコン9」を打ち上げ、143基の人工衛星を軌道に投入
1月
25日
今回打ち上げられた人工衛星は「スペースX」が通信衛星網「スターリンク」計画で利用する人工衛星10基が含まれています。そのほか、130基以上の人工衛星の中には地球観測衛星を運用する「プラネット」社のものや、氷の観測や洪水の追跡を行う小型のレーダー衛星を開発した「ICEYE」社のものも含まれています。
今回の打ち上げは、「スペースX」が2019年に発表した新しい相乗りプログラムの第1弾です。「スペースX」は当時、ひとつの大型の観測機器ではなく、大量の小型衛星の打ち上げ実施に向けて「ファルコン9」の発射を定期的に実施する考えを明らかにしていました。
小型衛星はここ数年で急速に人気を集めています。大きさは、スマートフォンくらいの小型のものから、台所の冷蔵庫くらいの大型のものまで幅広い大きさがあります。技術的にも進化しており、新しい小型衛星技術を使ったさまざまなビジネスサービスが市場に登場しているようです。
小型衛星は基本的に、より大型で高価な人工衛星と一緒に打ち上げられることが多く、待機リストは長く、先行きが見通せませんでした。しかし、拡大する小型衛星市場に直接対応した動きも業界に出てきています。新しいロケット企業数十社は小型衛星のための素早く簡単な打ち上げを目指し、より小型のロケットの建設を進めているようです。