今年の読書(7)『ブラックツイン』沢里裕二(双葉文庫)
1月
25日
タイトルを見て「組織犯罪対策部特攻班」という部署が気になったのですが、刑事物でありながら、前回(6)で読みました<福田和代>の 『星星の火2』 も新感覚の刑事物でしたが、本書もかなりぶっ飛んだ内容でした。
捜査一課の刑事「植木揚平」は組織犯罪対策部にに新設された六課へ異動になります。捜査のためなら過激な手段も厭わない新たな部署で、「植木」は曲者刑事「後藤正信」と組むことになります。夜の歌舞伎町を舞台に潜入捜査も厭わず、裏社会の陰謀を探る、二人の破天荒な捜査が繰り広げられていきます。
ミステリー的な謎解きの刑事物を期待する人には不向きな内容で、アダルトでスラップスティックな描写が目立つエンターティメントな一冊で、好き嫌いが分かれる内容でした。