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両生類に進化する途中の化石@「エルピストステゲ・ワトソニ」

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カナダで発見された約3億800... カナダで発見された約3億8000万年前の魚「エルピストステゲ・ワトソニ」の化石(写真上)と図解。
胸びれの先端骨格が「指」に変わり、両生類に進化途中だった(画像オーストラリア・フリンダース大学、ネイチャー誌)
カナダ・ケベック州東部にあるミグアシャ国立公園の約3億8000万年前(デボン紀後期)の地層から、胸びれの先端骨格が「指」に変わっている魚の化石が見つかっています。水中から陸上に進出し、両生類に進化する途中とみられる。浅瀬や岸で胸びれを「前脚」として使う上で、細かい指の方が体を支えやすかったと考えられるといいます。

カナダのケベック大学とオーストラリアのフリンダース大学の研究チームが、英科学誌『ネイチャー』に発表しています。鋭い歯があり、当時の浅瀬では最大級の肉食動物だったとみられるとか。

この化石の学名は「エルピストステゲ(属)・ワトソニ(種)」。同公園の地域で1938年に初めて化石が発見された際は頭骨の一部しかなく、原始的な両生類とされていました。しかし、2010年に長さ1メートル57センチのほぼ全身がそろった化石が見つかり、魚ではあるが両生類に向けた進化が始まっていることが判明できています。

カナダ北部エルズミア島の約3億7500万年前の地層からも、両生類に進化する途中の魚「ティクタアリク(属)」の化石が見つかっています。「エルピストステゲ」の胸びれをコンピューター断層撮影(CT)で詳しく調べたところ、先端骨格が「ティクタアリク」より細かく指のように分かれ、両生類に近づいていました。

魚と両生類の線引きは難しくなり、研究チームは「エルピストステゲ」を最も原始的な両生類に分類することもできると指摘しています。
#カナダ #ブログ #化石

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