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- 今年の読書(13)『アンカー』今野敏(集英社文庫)
本書『アンカー』は、 『スクープ』、 『ヘッドライン』 と続くジャーナリズとしての報道番組を舞台とした「スクープ」シリーズの第4作目になります。
報道番組『ニュースイレブン』のスクープ記者「布施恭一」は、10年前に起きた未解決になっている大学生刺殺事件に興味を持ちます。
未解決事件の捜査を継続する警視庁の特命捜査対策室の「黒田裕介」部長と組む「谷口勲」巡査の二人も、この事件に関心を寄せていました、
一方番組の視聴率が思わしくないということで、関西の系列局からテコ入れとして「栃本治」がサブデスクとして『ニュースイレブン』のデスク「鳩村昭夫」の下につきますが。「鳩村」は、ジャーナリストとしての理念と気概で番組構成で「栃本」と対立、キャスターの「鳥飼」は降板するとまで言い出します。
ジャーナリズムとしての報道の本質とは何かを主体に据えながら、「黒田」と「谷口」事件の真相に迫るけいじとしての捜査過程が楽しめ、10年前の殺人事件の思わぬ展開を絡め、またもや「布施」のスクープとして一件落着となります。
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