< 「ストライガ」(画像:名古屋大学) >
トウモロコシなどに寄生して枯らし、アフリカの穀物生産に多大な損失を与えているハマウツボ科の「ストライガ」という寄生植物の駆除に効果が見込まれる新しい化合物を、名古屋大などの共同研究チームが開発、今後、ケニアにある実験農場で有効性を検証するといいます。
研究チームによりますと、「ストライガ」は「魔女の雑草」とも呼ばれ、トウモロコシやキビの一種など主食となる穀物に寄生。サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に広まっており、農業被害額は年間1兆円に上るとされる被害を与えています。
「ストライガ」の種子は土壌中で数十年にわたって休眠状態となり、イネ科植物の根から出る植物ホルモンに触れると目を覚まし、発芽して寄生。ただ、発芽から4日程度までに寄生できないと枯れてしまいます。
この性質に着目した研究チームは、「ストライガ」だけが反応する人工のホルモンを開発し、種子をまいた植木鉢に散布。寄生する植物がない状態で強制的に発芽させ、枯死させる「自殺発芽」に成功しました。ほぼ全ての種子が自殺発芽し、この土にトウモロコシを植えると、ストライガの寄生は起こらず健全に生育しました。
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投稿日 2019-05-28 08:40
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2019-05-28 08:45
ワオ!と言っているユーザー