老舗料亭「う越久」閉店@広島市西区東観音町
3月
30日
「う越久」は、西区観音本町で仕出しや魚の仲卸として開業、被爆後の1947(昭和22)年、現在の地に料亭として移転しました。増築を重ね、1951年~2010年ごろまでは割烹旅館としても愛されました。
野鳥や釣り人の小舟を眺める湖畔の宿として、<池田勇人>元首相や<美空ひばり>らがくつろぎの時間を過ごしたとされています。
バブル経済が崩壊、接待や付き合いの内容が変わる時代の流れのなかで、高級料亭は苦戦を強いられてきています。広島市内では、割烹旅館「ささき別荘」(南区・1950年創業、2004年閉店)などが店を閉じ、「う越久」も、築70年の建物では、改修費の利益を見込めないと判断、閉店を決断したようです。
長崎市の老舗料亭 「春海」 や 「富貴楼」 の閉店があり、地元神戸では、残念なことに、かなり前に「料亭の灯」が消えています。