<樋口一葉>「たけくらべ」自筆原稿2100万円で落札@毎日オークション
1月
19日
落札者は地方在住のコレクターの男性で、予想入札価格の1000万~1500万円を大きく上回りました。
「たけくらべ」は、<一葉>が24歳で亡くなる直前に書き上げた作品で、<森鴎外>らに絶賛された。東京・吉原の遊郭近くを舞台に、少年と少女の淡い恋心や機微がみやびな文語に口語を交えて生き生きとつづられている。原稿は状態が非常に良く、題字や文章が鮮やかに読み取れる。
出品されたのは400字詰め原稿用紙75枚が綴じられた和装本で、1957年、毎日新聞社主催の「一葉展」の際に存在が確認され、その存在は知られていました。主催した毎日オークション(東京都江東区)によると、<一葉>没後は美術商が所蔵し、さらに別の個人の手に渡っていたといいます。