< スパコン「アテルイ2」でシミュレーションした双子星の形成過程
(法政大・プリンストン大の松本倫明教授提供) >
国立天文台は岩手県奥州市の水沢キャンパスで、天文学専用の新しいスーパーコンピューター 「アテルイ2」 の運用を開始しています。計算の処理速度は従来機アテルイの約3倍で、天文学に特化したスパコンでは世界最速といいます。シミュレーションで描き出す映像の解像度が上がるため、銀河の進化や星の起源の解明につながることが期待されています。
「アテルイ2」は、頭脳となる演算処理装置を約4万個使用することで、1秒間に約3000兆回の計算が可能です。先行実施された双子星の形成過程のシミュレーションでは、望遠鏡での観測と同様に星に向かってガスが落下する様子を描き出しています。
同天文台によると「太陽の起源や動きを詳細にシミュレーションできるほか、銀河系の誕生と進化を3次元で再現できる。現実の宇宙の姿に近づけるのではないか」と期待が膨らみます。
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