本日のお茶菓子は、季節感を感じさせてくれます「よもぎ餅」です。「よもぎ餅」は和菓子の一種であり、「草だんご」とも呼ばれています。
上新粉あるいは上新粉と白玉粉を混ぜたものに水と砂糖を加えてこねて生地とし、これを蒸して餅にします。そして、この餅にキク科ヨモギ属の多年草であるヨモギをつき加えてから、適度な量に分けてから丸め、小豆の餡を包んでいます。
ヨモギの若芽には特有の爽やかな香りがあり、それが珍重され春先の和菓子を代表するものの一つとなっています。
また、「ヨモギモチイ」の名称は、『日本歳時記』(17世紀末)、『本草食鑑』(17世紀末)、『年中定例記』(18世紀中頃)に見られます。草餅は、当初、ハハコグサが用いられていましたが、ヨモギに邪気を払う力があり、食すと寿命が延びるという中国思想から用いられるようになりました。
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