木星・土星・火星が5月10日から夏にかけて地球に相次ぎ最接近し、空のほぼ同じ方角に明るく並ぶ。約1世紀ぶりの珍しい現象が観測できます。肉眼でもよく見える絶好の観察機会で、天気が良ければ夏まで天体ショーが楽しめます。
最接近するのは木星が5月10日、土星が6月28日、火星が7月31日。国立天文台の資料によると、現在も午前2時ごろには南西から南東の空に月とともに並んでおり、木星がマイナス2・5等級と最も明るい。
この3惑星が連続的に最接近し、同じ方角に見えるのは大正11(1922)年以来。色は木星が薄茶、土星が黄、火星が赤で「肉眼でも色の違いが分かる」(同天文台)という。
地球から見た土星の輪の傾きは15年周期で変化しますが、現在は傾きが大きいため、望遠鏡を使うと美しく見えます。火星は15年ぶりの大接近となります。
惑星は太陽の周りを固有の周期で公転しており、地球との位置や距離は刻々と変わる。地球の外側を回る惑星は、地球から見て太陽とほぼ正反対の方角にあるときに最接近となります。
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