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- 今年の読書(94)『妖怪探偵・百目(1)』上田早夕里(光文社文庫)
著者は現在姫路市に在住ですが神戸市生まれということもあり、タイトルに(1)が付いていますので、シリーズ化されるのがわかるだけに手にしてみました。
主人公は絶世の美女ですが全身に百の目を持つ妖怪<百目>で、妖怪と人間が共存して住んでいる医療特区<真朱の街>で探偵事務所を営み、請け負う事件はすべて妖怪絡みです。
依頼人である人間は、自分の寿命で報酬を支払うのが決まりで、助手として元脳科学研究者<相良邦雄>がいますが、彼も<百目>にたまに寿命を提供、吸われると恍惚感に身をゆだねてしまいます。
本書には五話が納められていますが、人間の「拝み屋」<播磨遼太郎>が妖怪との対決で傷ついた体を癒す場面で終わっていますが、何がしかの因縁が彼と妖怪との間でありそうで、今後その真相がわかる展開になりそうな第一弾目でした。
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