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- 今年の読書(89)『山手線探偵3』七尾与史(ポプラ文庫)
シリーズ化され 『山手線探偵』 ・ 『山手線探偵2』 に次いで、本書が3巻目になりますが、結末を読みますとこのシリーズの完結編のようです。
通称「やまたん」と言われる探偵役主人公<霧村雨>は、事件に絡むトラブルから借りていた事務所を明け渡し、山手線の車内を事務所代わりに使い、セミドキュメンタリー作家「ミキミキ」こと大学の同級<三木幹夫>、通学で山手線を利用している自称助手の小学校6年生の<道山シホ>とで、山手線に関する事件のトラブルを解決していきます。
今回は「ボギー」こと小学校6年生の<栗原健三>のガールフレンドが誘拐される事件や、山手線近辺に出没、都市伝説となりつつある<小さなおっさん>と呼ばれる人工知能を持ったロボット探しで3人が走り廻ることになります。
誘拐事件では<シホ>を身代金の運び役と危ない行動に付かせた反省もあり、ロボットの事件に解決と共に<霧村>と<ミキミキ>は<シホ>の前から、「すてきなレディになった時に再開しましょう」と姿を消してしまいました。
3人の凸凹コンビの行動と、<霧村>のひらめきの推理、環状線としての山手線を舞台に面白く楽しめたシリーズでした。
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