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- 『アー・ユー・テディ?』加藤実秋(PHP文芸文庫)
雑貨品が好きな24歳の<和子>は、代官山のフリーマーケットで体長15センチほどの「あみぐるみのクマ」を買って帰り、<ミル太>と名付け部屋に飾りますとなんと「クマ」が喋りだしました。
話しを聞いて見ると<ミル太>には、惣菜工場を経営していた夫婦が、5歳の子供を残して借金を苦に心中自殺した事件が気にかかり、再度現場を捜査中に崖から落ちて死亡した59歳の刑事<天野康雄>の魂が乗り移っていました。
現在無職中の<和子>は<天野>の指示のもと、デコボココンビで事件解決に向けて、馴れぬ聞き取り調査を始めていきます。
<ミル太=天野>の声を聞えるのは<和子>だけですので、周囲からは不振がられながらも、ユーモラスな会話の中にも温かみがある二人の軽快な行動が、ほんわかと心をゆさぶられる一冊でした。
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