多くの人物が登場する長編ミステリーですので、それぞれの「目線」から見た物語が展開するのかなと予見を持って読み始めましたが、小説を読み終えて犯人がわかる段階で、ようやく『目線』のタイトルの意味が理解できました。
堂島建設の社長<堂島新之助>が、65歳の誕生日会を自宅で家族揃ってお祝いをするために晩餐の準備が進められているときに、なぜか2階のベランダから転落、警察は自殺として処理します。
初七日を迎えた日、またもや集団就職で山形から一緒に東京に出てきた同郷の<宮本茂>が撲殺され、また同時に次女の<貴和子>も絞殺死体で発見され、<新之助>の運転手<松浦>が謎めいた書置きを残して自殺してしまいます。
当初から<新之助>の事故の状況から他殺ではないかと疑っていた刑事係長<津由木>は部下共々再調査に乗り出しますが、事件は昔の出来事を発端とする堂島家の愛憎劇として悲しい結末を迎えます。
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