繁華街から少し離れた東中野に<名登利寿司>はお店を構えられており、その女将さんが著者です。1973(昭和48)年にお店を開店されて以来、ご夫婦で歴史を積み重ねられてきています。
以前に読んだ『寿司屋のかみさんうちあけ話』が、お寿司屋さんの裏話などが満載で楽しく読め、その後たくさんの書籍が出ているようで、本書は(講談社文庫)として6冊目に当たります。
一年を通して、「春・夏・秋・冬」の季節ごとに章が設けられており、それぞれの旬の素材や、お客さんとの交流を通して感じたこと、朝ご飯のまかない料理や店じまい後の夫との晩酌の会話などが、女将さんの目線で楽しく綴られています。
巻頭にはやさしそうなご主人がカラーページで登場、一度は足を運びたくなる<名登利寿司>の人気の秘密が、ほのぼのと伝わる一冊でした。
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