今年の読書(109)『靄の旋律』アルネ・ダール(集英社文庫)
9月
12日
表ざたにはなっていませんが、スウェーデンの大物実業家が二人、頭部に2発の銃弾を受ける、マフィアの手口で連続射殺事件が起こっており、その捜査のために「捜査班A」が、<フルティーン>を責任者として新設され、スウェーデン各地から組織には馴染まない個性的な刑事6人が集められ、精力的な操作が始まります。
刑事という職業にはつきものですが、<イェルム>の夫婦生活の擦れ違いの生活を横糸に、地道な捜査が進められて行きます。
タイトルにある「靄(ミスト)」は、殺人犯が残したカセットテープに収められていたジャズの名曲と関連しているのですが、これも謎解きのひとつですので、明かすわけにはいきません。