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今年の読書(104)『のぼうの城』和田竜(小学館)

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今年の読書(104)『のぼうの...
本来は、2011年9月に公開予定だった映画の小説ですが、城に対する「水攻め」の場面があり、東日本大震災の被害を考慮し、公開延期になりました『のぼうの城』です。

ようやく今年の11月2日に公開されることに伴い、原作本を読んでみました。
著者の作家デビュー作であり、第139回(2008年上半期ノミネート)、2009年には第6回本屋大賞第2位を受賞した作品でもあります。

天下統一を狙う豊臣秀吉は、関東最大の勢力を持つ北条氏の小田原城をつぶそうと考えます。北条側は、関東各地の支城の城主に対して、秀吉に対抗せよと命を出しますが、「忍城」城主の成田氏長は北条氏に従うように見せかけ、裏側で秀吉側に降伏の密通書を送り届けています。

武功として名を立てるために石田光成は2万の兵力で、すでに氏長が降伏しているとは露知らず「忍城」に向かい、明け渡しを要求しますが、留守を預かる<のぼう=でくのぼう>と呼ばれる成田長親は、裏で降伏していることなど知らせられていないため、兵士500と農民たちを合わせたわずか2千の数で戦に臨みます。

<のぼう>様と呼ばれた長親は、田植えが好きで兵法も知らず、武術も出来ませんが、農民からの「人望」を背に受け「忍城」を守り抜きます。

城の留守を預かる、長親を取り巻く<正木丹波守>・<柴崎和泉守>・<酒巻靭負>たちという脇役の活躍が素晴らしく、小気味の良い流れで、一気に読み切れました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2012-09-06 21:54

原作本があったんですね。
先日、アベンジャーズを観にいったときパンフがありました。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-09-07 16:33

もともとは、脚本として「☓☓賞」とかという(ごめんなさい、名称は忘れてしまいました)を受賞した作品で、映画化に当たりノベライズされ小説になっています。
むだな描写がありませんので、小気味よく話が進み面白かったですよ。

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量産型水野
量産型水野さんからコメント
投稿日 2012-09-06 22:30

昔の戦国武将はいろんな人が生きて戦ってましたね、その中には目立たない武将もいたけどその武将はその武将で武士らしく生きた・・・

ヱヴァンゲリヲンの映画も一年前金曜ロードショーで放送された時水が街に流れるシーンがまるまるカットされていたなぁ・・・懐かしい

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-09-07 16:36

戦国時代の書物を読みますと、いつもこの時代に生まれていれば、自分はどのように生きていただろうかと夢見てしまいます。 (笑)

大事なシーンでも、被災者の気持ちを考えるのは、だいじな心遣いでしょうね。

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