花径1センチほどの黄色の花が咲き誇っていて、驚きました。
ゴマノハグサ科の花に似た感じですが、スミレ科スミレ属の花で、真冬でも元気に咲いています。
名前が分からず品種を調べる段階で、サントリーフラワーズの開発品種だと判明、特徴は花が小さく、モコモコと咲き誇ることだそうです。
2009年8月に発売されたばかりで、明るくクリアーな黄色、淡いラベンダー色、小豆のような深いえんじ色の3色があるようです。
新品種ということで、同定するのに手こずらされた【ミニミニビオラモコ】ですが、名前が分かりほっとしています。
それにしても、次々と新しい品種が発売されているようで、追いつくのは大変です。
昨日は、<春の最初の花>として 「プリムラ・マラコイデス」 を取り上げましたが、同じ「プリムラ」仲間ですが、本種は「春風桜」と呼ばれている園芸品種です。
原産地は中国で、現地では「蔵報春」、和名では「中華桜」・「寒桜」とよばれている、サクラソウ科プリムラ属です。
【プリムラ・シネンセス】の現在の正式な学名は「プリムラ・プラエンテンス」なのですが、園芸業界では旧名の「プリムラ・シネンセス」のまま流通しているようです。
5枚の花弁に、先端が切れ込むサクラソウ科の特徴そのままですが、学名を覚えるのは舌を噛みそうになります。
「寒桜」という別名があるだけに、寒さに強い品種ですが、過湿に弱く、夏の蒸し暑さには弱い花です。
JR三ノ宮駅から神戸市役所へつながる南北の道路は、「フラワーロード」と名付けられており、左右の道路脇は彫刻や花壇が並んでいます。
「ネリネ」 や 「モコモコモンスター」 は、このフラワーロードの花壇で見かけました。
今回も、もっこりときれいに形作られている【モクビャッコウ(木百香)】が、目につきました。
銀白の葉が美しい、キク科モクビャッコウ属の耐寒性常緑低木です。
葉の裏側が細やかな毛でおおわれ、春から夏にかけては緑っぽく見えていますが、秋から冬にかけ株全体が美しい銀白の輝きを見せてくれます。
一見、同じ銀白の葉がきれいな 「シロタエギク」 と見間違えそうですが、「葉」の形状が違いますので、見分けは付きます。
「アサギリソウ」 や 「カロケファルス」 をはじめ、冬場は花ではなく「葉」を楽しむ植物が多いのも、四季がある日本ならではの楽しみです。
昨年アップしました <シクラメン> 、今年も元気に咲いておりました。
昨年は1本だけの花茎でしたが、この一年で体力をつけたのか、複数の花茎に花がきれいに咲いています。
いたづらされることなく、このままきれいに咲き続けてほしいものです。
ガザニアもこの橙色を始め、白色・青色・桃色・バイカラ-と多色な色合いが楽しめる花です。
原産地は南アフリカ、キク科ガザニア属の花で、和名では「クンショウギク(勲章菊)」と呼ばれていますが、豪華な花弁が勲章の飾りに似ているのでしょう。
南アフリカを中心に約40種類程度が分布しており、それらの野生種をヨーロッパにおいて品種改良されています。
長く伸ばした花茎の先端に一輪の花を咲かせ、花径は5センチ以上の大輪になります。
アリストテレスの著作などをラテン語に翻訳したギリシャ人の<ガザ>さんの名前が由来だとか。
花弁の形状がきれいにそろってはいませんが、【ガザニア】は晴れた日中のみに開花する花で、それ以外は蕾のように閉じているという、面白い特性を持つ花です。
ようやくあちらこちらで見かけるようになりました、ユリ科ツルボ亜科ムスカリ属の【ムスカリ】です。
原産地は地中海沿岸から南西アジアに分布しており、約50種類が分類されています。
面白い形の花で釣鐘状のあまり開かない花が、ブドウの粒のように見えますので、別名では「ブドウヒヤシンス」と呼ばれています。
背丈もあまり大きくなく、15センチ程度の大きさで花を咲かせています。
小学校などの教室でよく水栽培されていた「ヒヤシンス」もツルボ亜科ですので、非常に近縁の植物です。
この時期から春先にかけてが開花の盛りでしょうか、キク科の<サイネラリア>がきれいに咲いていました。
北アフリカ、カナリヤ諸島が原産地で、日本には明治時代に入ってきました。
和名では「フウキギク(富貴菊)」、もしくは「フウキザクラ(富貴桜)」と呼ばれています。
色も文様も多品種あるようで、ハート形をした葉の形で見分けるのも難しい花だと思います。
本来、<シネラリア>という名称ですが、「死ねラリア」と不吉な言葉に聞こえますので、<サイネリア>と呼び変えて流通しています。
花には責任がないのですが、正式な英名で呼ばれないのは、なんだかかわいそうな気がします。
5~6月ごろに、その年の新枝先に円錐花序を出して、白い小さな花を多数咲かせる【ネズミモチ(鼠黐)】の実が熟していました。
別名「タマツバキ」と呼ばれている、モクセイ科イボタノキ属の常緑低木ですのが、花が咲き誇る時期には、キンモクセイとは違うかなり濃厚な匂いがします。
名前の由来は、葉の形状が「モチノキ」に似ていて、黒紫色の実が「ネズミの糞」に似ているということで名づけられています。
「ヘクソカズラ」や「オオイヌノフグリ」に比べて、まだ名称としては許される範囲でしょうか。
外来種に「トウネズミモチ」がありますが、こちらは「葉」の葉脈が見えていますし、実の形もやや丸めなので、見分けがつくと思います。
水分を含んでいるということで、防火帯として生け垣などによく使われてましたが、 「マサキ」 と同様、最近は見かけなくなりました。
サクラソウ科の【プリムラ・オブコニカ】ですが、和名の「トキワザクラ(常盤桜)」と覚える方が簡単だと思います。
また一年を通じて開花していますので、「シキザキサクラソウ(四季咲き桜草)」とも呼ばれています。
原産地は中国~ヒマラヤで、冬から春先にかけて小さな蕾から4~5センチになる大きな花弁で楽しませてくれます。
【プリムラ・オブコニカ】の葉の表面からは「プミリン」というアルカイドを分泌していますので、体質によってはかぶれることが起こります。
中国湖北省でイギリス人によって発見されたのが1879年で、その後ヨローッパに渡り品種改良が進みました。
薄桃色・白色・橙色・薄紫等、多彩な色合いが楽しめる花です。
むき出しの電線のような銀色の細い独特の茎葉が美しく、葉は大変に小さく、1センチ程度の被針形を茎から伸ばしています。
キク科の半耐寒性常緑小低木の植物で、原産地はオーストラリアです。
流通名としては、見ためそのものの「プラチーナ」、もしくは「クッションブュシュ」と呼ばれています。
キク科ですので、黄色いボール状の塊で小さな花を咲かせますが、花よりもこの銀色の姿を楽しむのが主体で、クリスマスの時期には赤いポインセチアとの寄せ植えによく使われているのを見かけます。
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