蝶の形をしたマメ科特有の花の形の【ルピナス】です。
ルピナス属に分類されていますが、ルピナスの名の由来は、吸肥力が非常に強く、貪欲なオオカミにたとえ、ラテン語の<オオカミ=ループス>に因んでいます。
見かけました【ルピナス】の花は、まさに「総状花序」の典型ですが、まだ丈は小さい部類です。写真の数倍の長さで花を付けている姿は、圧巻です。
和名では「ノボリフジ(昇り藤)」と呼ばれ、花の咲いている姿が、逆さに咲いている藤の花に似ているところからきています。
色も紅色・桃色・紫色・青色・黄色等多色で、塔状に咲き誇りますので、見事としか言いようがありません。
鉢植えの中で、みごとな青紫色の花が密集して咲いていました。
花の形が鐘形をしていますので、【ベルフラワー】という、名前そのものの花です。
キキョウ科カンパニュラ属の花で、東ヨーロッパ原産の常緑多年草です。
カンパニュラ属の中でも、花径2センチほどの可憐な花で、小型の部類に入ります。
和名では、やはり一般の桔梗に比べて小さいからでしょうか、「オトメギキョウ(乙女桔梗)」と呼ばれています。
ご近所でしたら、開花したところを写真に撮るのですが、出先で見つけました【トラディスカンチア・ラベンダー】ですので、蕾で我慢していただければと思います。
重ねて、ツユクサ科トラディスカンチア属の花ですので、一日花の運命です。ご近所でも、うまく開花に出会えるかも分かりません。
小さな白い花を楽しむよりは、ラベンダーという名前通り美しい紫色の「葉」を楽しむ観葉植物の趣きが強く、ハンギングで垂れるように伸びる「葉」を楽しむ方が多いと思います。
トラディスカンチア属の花としては、 「ムラサキツユクサ」 や 「トランディスカンチア・シラモンタナ」 をアップしてきていますので、開花した白色の花弁を想像していただければ間違いがないと思います。
神戸ハーバーランドの街路樹の足元に、【フッキソウ(富貴草)】が植え込まれています。
ツゲ科フッキソウ属に分類されていますが、常緑小低木もしくは多年草と記述がまちまちで、木なのか草なのか知り得ていません。
丈は15センチ程度しかありませんので、植え込みの足元や、グランドカバーなどによく利用されているのを見かけます。
花の写真を取るために地面にへばりついておりますと、通りがかる皆さんが、怪訝な顔をされるのには、参りました。
この花は花弁がなく、茎の先に「穂状花序」の形で、先の方に雄しべ(写真の白い4本)を付け、基部に雌しべがつく単性の植物です。
面白い形状ですが、足元に這うように咲いていますので、知らずに通り過ぎているかもしれません。
見つけられましたら、ぜひかがみこんで、面白い形を眺めていただければとおもいます。
南アフリカで植物採集をしていた植物学者のエクロンが発見したこの花を、親友の医師フレーゼの名を付けて紹介したのが名の由来です。
原種では黄色の花の<フリージア>ですので、和名では「アサギスイセン(浅黄水仙)」と呼ばれており、アヤメ科フリージア属の球根植物です。
オランダに渡り、品種改良され、今では黄色の花弁だけではなく、白色・紅色・桃色・橙色等、多色な色合いで楽しませてくれます。
6弁の花弁を持つ花が、数輪横並びに蕾を付け花を咲かせる「穂状花序」の形態をしています。
ご近所の花壇で、蕾の状態で毎日眺めていましたが、ようやく根元に近い蕾が一輪花を咲かしていました。
次々に横並びに開花していきますので、これからが楽しみです。
暖かくなってきますと、道端や空き地にありふれて咲いている花として、 「ヒメオドリコソウ(姫踊子草)」 があります。
花は明るい赤紫色の唇形花で、シソ科オドリコソウ属の花です。
原産地はヨーロッパですが、日本では帰化植物として、野草化している状況です。
今回初めて、【シロバナヒメオドリコソウ】を発見しました。
「ヒメオドリコソウ」の赤紫色の花とは違い、突然変異での<白色の花>を咲かせます。
花の形も葉の形も「ヒメオドリコソウ」と同じですが、「ヒメオドリコソウ」のように葉の上部は暗紫色ではなく、青いままでした。
朝の散歩で、意外な突然変異種に出会え、花の観察も益々楽しくなりそうです。
ヨーロッパ原産の野草ですが、日本には明治中期に帰化した外来種の【ヒメオドリコソウ】です。
茎は短い毛が生え、シソ科特有の四角い形状をしており、折りますと茎が中空なのが見て取れます。
葉の形は卵円形で、縁は鋭い鋸歯状をしています。
上層部は暗紫色を帯びていますが、葉の裏側は緑色のままです。
花は1センチにも満たない明るい赤紫で、唇形花です。
温暖地では通年花を咲かせており、花の無い時期にはミツバチの蜜の貴重な供給源になっていますが、種子を媒体するのはアリさんです。
種子には、アリが好む<脂肪酸・アミノ酸・糖>などの白い物質が付いており、巣に持ち帰り物質を食べた後の種を巣の外に捨て去ります。
「アリ散布植物」と言われていますが、カタクリやスミレもアリの力で繁殖する仲間です。
これらの植物が多く見れる場所は、アリが多い場所だと考えて間違いはありません。
この時期、やはり赤い色の花が目立つ【エリカ・ファイヤーヒース】です。
ツツジ科エリカ属の「エリカ」も、 「エリカ・ホワイトデライト」 「エリカ・カルネア」 「エリカ・スパルサス(あわゆきエリカ)」 と続き、4品種目になりました。
ギザギザとした葉を持つ枝先に、赤色の鮮やかな長い筒状の花を下向きに数個まとめて咲き誇ります。
写真では分かりづらいのですが、この赤色の花弁には、細い毛が密集して生えていて、なんともいわれぬ雰囲気を持つ品種だと思います。
ファイヤーヒースの<heath=ヒース>は、荒野と意味がありますので、炎の赤さで荒野に咲いているたとえなのか、同じツツジ科に<Heather=ヘザー>という、7~9月に赤系統の花を咲かす低木の総称の意味もあり、どちらの意味が正しいのか知り得ていません。
先程の <桜の木の五円玉> を気にかけながら、福原の「桜筋」を歩いておりましたら、桜の木の根元に【ナズナ(薺)】の花がが密集して咲いていました。
昔は空き地や田圃の周りによく生えていましたが、街中で見かける機会も少なくなりました。
アブラナ科ナズナ属の植物ですが、春の七草として有名な割には野草扱いで、あまり大事にされていない感じがしています。
4枚の白い花弁で、花径3ミリほどの小さな花を多数、花穂に付けます。
次々に花を咲かせる無限花序として、下の方では三角形の実を形成しながら、先端部では次々と蕾をつけ開花していきます。
別名、風に揺れたときの音を三味線の音にたとえ「ペンペングサ」、また実の形が、三味線のバチ先に似ているので「シャミセングサ」ともよばれています。
よく実った花茎を折り、実の柄を舌に引っ張って茎から少しはがし、デンデン太鼓のように振りますと、実同士が当たってシャラシャラと音を立てるのですが、今の子供たちには興味がない遊びかもしれません。
桜の開花はまだまだの神戸ですが、きれいに咲いている【ギョリュウバイ(御柳梅)】を見かけました。
フトモモ科ネズモドキ属の常緑低木ですが、フトモモ科には <ワックスフラワー> がありますが、花弁の艶の状態が何となく似ているなと感じます。
ニュージーランドとオーストラリア東南部が原産地で、ニュージーランドの国花です。
原産地では蜂蜜の密源で、蜂蜜は「マヌカハニー」と呼ばれています。
花径は2センチ程度、枝の先端近くにびっしりと咲き、咲き誇りますと花色一色になります。
英名では「ティーツリー」と呼ばれ、この葉をお茶の葉の代用品として利用されていたことに因んでいます。
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