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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『果てしなき渇き』深町秋生(宝島社文庫)

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『果てしなき渇き』深町秋生(宝...
妻の浮気相手を暴行したことで刑事を退職・離婚した<藤島秋弘>は、警備会社に勤めていましたが、巡回中のコンビニで、大量殺人を目撃してしまいます。

そんな最中、元妻<桐子>から、高校生の娘<加奈子>が行方不明との知らせを受け、住まいを訪れますと、娘の部屋から大量の覚せい剤が見つかります。

<加奈子>を探していく過程で、娘が悪名高い不良グループ「アポカリプス」と関係していることがわかり、いつしか<藤島>は、娘が地元の裏社会や政財界の人間までをも巻き込んだ大規模な犯罪行為に手青染めていることを知り、彼女を中心とした内部抗争に巻き込まれていくうちに、<藤島>自身が凶暴性を帯び、狂うように真実を追求し出します。

3年前に起こった中学校時代の<加奈子>の元恋人<緒方>の自殺を背景として、ぼくこと<瀬岡>という少年の回想を挟み込みながら、<藤島>は自ら<加奈子>に犯した罪の仕打ちを背負いながらの生き様は読者を圧倒、驚愕のラストまで一気に読ませる作品でした。
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「デザイン都市・神戸」

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昨今どの町にも、無料の広報誌なり情報誌があると思います。
我が町神戸にも、『月刊KOBEグー』という情報誌があります。

新年1月号には、”「デザイン都市・神戸」の実現にむけて”との特集が組まれていました。
30年ほど昔は、「ファッション都市・神戸」でした。
わたしは、横文字を使うというのは、好きではありません。言葉の意味合いが、不明確になります。

よく使用されている、「コミニティー」という単語も、中国での意味合いとアメリカでの意味合いとは違うはずです。
日本においても、都会と田舎では、意味合いが違っているはずです。
受け取る側に、選択肢が生じる言葉ほど怖いものはありません。

かといって、某元総理のように、日本語である「美しい国・・・」も、形容詞で理解できませんでしたが。

それよりも、この”「デザイン都市」の実現に向けて、クリエイティヴな議論を展開”(タイトルのまま)するために、推進会議が行われ、8名の委員が参加している写真を見て、唖然としてしまいました。

ロの字型にテーブルが組まれた、よくある座談会形式なのですが、置かれているのは、緑のラベルも鮮やかな「おーいお茶」と紙コップ。
主催者の感性を、疑ってしまいました。

「デザイン」を考える場所に、紙コップはないだろうと。

ウエッジウッドやコペンハーゲンのカップまでとは言いませんが、もう少しまともなセッティング方法があったはずです。

「クリエイティブ」を求めるなら、それにふさわしい環境で、議論を進めてほしいものだと、憤懣なる気持ちでいっぱいの、座談会風景でした。
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『人のセックスを笑うな』@<井口奈己>監督

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『人のセックスを笑うな』@<井...
第41回文藝賞に輝いた<山崎ナオコーラ>の同名小説『人のセックスを笑うな』(2004年11月・河出書房新社)を、<松山ケンイチ>、<永作博美>、<蒼井優>らのキャストで映画化した『人のセックスを笑うな』が、2008年1月19日より公開されます。
 
『犬猫』で高い評価を受けた<井口奈己>監督が、年の差カップルの切なくも可笑しい恋模様をリアルに描き出しています。
 
美術学校に通う19歳の青年「みるめ」は、20歳年上の講師「ユリ」に絵のモデルを頼まれ、彼女のアトリエでそのまま関係を持ってしまいます。初めて経験する恋に舞い上がる「みるめ」でしたが、実は「ユリ」には夫がいました。
 
主人公「みるめ」に<松山ケンイチ>、主人公が憧れる年上のヒロイン「ユリ」に<永作博美>、「えんちゃん」に< 蒼井優>、「猪熊さん」に<あがた森魚>、「じいちゃん」に<三代目桂春團治>ほかが出演しています。
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『シルク』@<フランソワ・ジラール>監督

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『シルク』@<フランソワ・ジラ...
『海の上のピアニスト』(1999年・監督: ジュゼッペ・トルナトーレ)で知られる<アレッサンドロ・バリッコ>の同名ベストセラー小説を、 <マイケル・ゴールディング>が脚本、 『レッドバイオリン』(1998年)の<フランソワ・ジラール>監督が映画化したカナダ・フランス・イタリア・イギリス・日本合作映画『シルク』が、2008年1月19日より全国で公開されます。

19世紀のフランスと日本を舞台に、主人公「エルヴェ」(マイケル・ピット)が美しい妻「エレーヌ」(キーラ・ナイトレイ)と日本で出会った少女(芦名星)との間で揺れ動く男の心情を幻想的なタッチで描いています。

出演は『ラストデイズ』(2005年・監督:ガス・ヴァン・サント )の<マイケル・ピット>に<キーラ・ナイトレイ>、日本からは、<役所広司>、<中谷美紀>、<芦名星>らが出演。音楽は、<坂本龍一>が担当しています。
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<悲しいお誕生日>

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手元にある、全国紙をいくつか確認してみましたが、希望する文面記事は見当たりませんでした。

今日は、北朝鮮に拉致された神戸市長田区出身の<有本恵子>さんのお誕生日です。
当時23歳で拉致され、それから25年の月日が流れ、48歳にあたる日になります。
いまだ多くの日本人被害者が北朝鮮にいるはずですが、身内の心情を察すると、やりきれない思いでいっぱいになります。
<横田めぐみ>さんのご両親も、精力的に活動されておられますが、<有本>さんのご両親も、積極的に後援会活動等をされておられます。

同郷のよしみではありませんが、彼女にとっていい日であればと、願わずにはおられません。
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小森のおばちゃま

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今日1月8日は、小森のおばちゃまこと、小森和子さんが亡くなった日。はや3年が経ってしまいました。

神戸とは縁ある人で、22歳の時に神戸にやってきて、英国系船舶会社『P&O』で、OLとして10年勤めました。そのとき上司の子守で同行した三田のゴルフ場で、NHK初代会長の息子「小森」氏と出会って結婚という経歴の持ち主です。
映画ファンとしては、忘れられない解説者でしたね。

くしくも、彼女のお誕生日の11月11日は、淀川長治さんが、亡くなった日付なんですね。
なんか『リーインカネーション』じみて、映画的です。
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『ジェシー・ジェイムズの暗殺』@<アンドリュー・ドミニク>監督

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『ジェシー・ジェイムズの暗殺』...
19世紀後半、北米で最も有名だった実在の無法者「ジェシー・ジェームズ」と、彼を暗殺した「ロバート・フォード」、両者の「ジェシー」暗殺に至るまでの心理を丹念に描き出した西部劇『ジェシー・ジェイムズの暗殺』が、2008年1月12日より全国で公開されます。

悪名高き無法者として数々の犯罪に手を染め、法をあざけり、自分自身のルールで生きてきた「ジェシー・ジェームズ」を<ブラッド・ピット>が扮し。理想に燃える野心家の若者「ロバート・フォード」(ケイシー・アフレック)は、そんな「ジェシー」の仲間になれたことを心から喜んでいましたが、思わぬ事態が彼らを待ち受けていました。

監督は<エリック・バナ>主演の『チョッパー・リード/史上最凶の殺人鬼』の<アンドリュー・ドミニク>が務めています。製作は<ブラッド・ピット>や<リドリー・スコット>などが担当しています。

<ブラッド・ピット>は本作で第64回ベネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞しています。
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ファルコン鳥類記(1)鳴き声で目覚め<カラス>

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ファルコン鳥類記(1)鳴き声で...
年末からしばらくの間、<カラス>の声を耳にしておりませんでした。
今朝方、久しぶりに<カラス>の大きな鳴き声で目が覚めました。

町内の年明けはじめての、家庭ごみの収集日に当たる金曜日です。
なんて<カラス>はかしこいのだと、布団の中で感心してしまいます。

ゴミ置き場に現れるのは、東京歌舞伎町のように、何十羽との大軍ではありませんが、山の開発で木々が消えてゆく環境を考えれば、<カラス>の生活も大変なんでしょう。

昨年、出した家庭ごみに収集車が来るまでにかぶせておくブルーシートが、一回り小さいネットに変わりました。後片付けに出る住民たちも高齢化で、大きなブルーシートを折りたたむのが一苦労だと聞きました。

何かいい解決策はないものかと、闊歩している<カラス>を見ながら、思案してしまいます。
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路上生活者に思う

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今年もあとわずかになりましたが、年末年始は寒波の影響でかなり冷えるみたいで、路上生活者の人たちは大丈夫かなと案じてしまいます。
「格差社会」との言葉が定着した感がありますが、解決策としての前向きな姿勢は感じられません。

今年度の神戸市内の路上生活者は、神戸市の調査(8月末)によると147名で、1997年の調査以来、過去最少となっています。
昨年度は170余名でしたので数字上は減少していますが、高齢にて亡くなられた人の割合が気になると共に、「ネットカフェ難民」の若者たちはカウントされず、実情が反映されているとは思えません。

神戸っ子としての私から見て疑問に感じている感じる「神戸ルミナリエ」開催に対して、8000万円を超える寄付金が集まっています。
難病の子供の手術費用の募金にも、多額の寄付金が集まります。大義名分としては、誰も否定できない寄付行為だとおもいますが、いざ足元の路上生活者たちには目がいかないのが現実です。

11月1日付の新聞記事で、甲南女子中学校の3年生が、路上生活者の人達にと、手編みのマフラを送ろうとしているのを知りました。今頃彼らの首回りを、少しでも暖めてくれていればいいなと期待せざるを得ません。

今年10月、路上生活者の人達に仕事を提供することを目的とした。「ビッグイッシュー日本版」の値上げがありました。一冊200円から300円の値上げですが、路上にての販売数の減少がなければいいなと、これまた案じてしまいます。

「偽装」に明け暮れた一年でしたが、人と人との距離だけは、偽りのないものであってほしいと願う年の瀬です。
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<神戸地方裁判所増築棟> @中央区橘通2丁目

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<神戸地方裁判所増築棟> @中...
来るべき裁判員制度に向けて、神戸地方裁判所の敷地内にて、増築棟の工事が行われています。
裁判所に出向くたびに、工事中の現場を横目に見ていましたが、本日足場が解体され、新しい増築棟の姿を眼にすることが出来ました。

 「ふむ」

本館も、昭和50年代後半より、解体新築か現地保存とかで、随分物議をかもし出しました。最終的には、ルネッサンス様式の煉瓦の外壁を残し、内部は全面改修、近代的な材料・工法であるハーフミラーのカーテンウォールを用いた折衷案に落ち着いた経緯があります。
 たとえて言うならば、袴をはき、蝶ネクタイをしているような違和感のデザインで、そのときにも「ふむ」と感じました。
その時代の社会状況として「よし」としなければいけないようです。年月を積み重ねれば、これはこれなりにまたランドマークとしての価値もでてくることだとおもいます。

同系列の家庭裁判所は、すべて新築工事ですので、近代的な材料・工法を用いてのデザイン手法で、まだまとまりがあるようです。
今回の増築棟は、ハーフミラーのカーテンウォールをデザインの要として用いられています。が、外壁が銀色のリブパネルですので、これまた違和感を感じてしまいます。
やはり、同一敷地内であれば、本館との統一感を持つべきだと思います。
本館に準じて、外壁は煉瓦を主体にまとめれば、少しは落ち着いた空間になったと思います。
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