土曜日は<中川店長>はお休みの日で、目新しいおすすめメニューはない日です。
気が付きませんでしたが「ちくわ天」、いつの間にか(180円)から(200円)に値上がりしていました。
6月に入り、各種食料品の値が上がっているようで、ささやかな庶民の楽しみである居酒屋メニューまで、大きく影響が出てきているようです。
<ちくわ・しめじ・ピーマン>の組み合わせで「天つゆ」が付き、(200円)ならまだ許せる範囲かなとおもいながら、アツアツの天ぷらをおいしくいただいてきました。
料理好きの大将が考える肴が楽しみな【しゅう】ですが、昨夜は 「鶏ももの西京焼」 を、 おいしくいただきました。
土曜日は15:00からの開店で、本日も何かないかなと覗きますと「ニシンのネギなます」(250円)がありました。
今では酢で和えたモノを「なます(膾)」と呼んでいるようですが、春秋時代の中国では細切りの生肉や生魚を指し、ネギやからし菜などの薬味や酢を付けて食べていました。
関西で「ニシン」といえば、「昆布巻き」や身欠きニシンの「ニシンそば」が主ですが、焼いた「ニシン」を丁寧にほぐし、ネギと胡瓜とで和えていましたが、ほんのりとした酢の味わいが、いい肴になりました。
「ニシン」は漢字で書きますと「鰊」や「春告魚」ですが、「鯡」の文字もあり、魚に「非(あらず)」とは面白い表現ですが、江戸時代に米のとれない松前藩が、代わりに「ニシン」を年貢として徴収していた歴史が隠れています。
朝早くから動いていますのが、さすがにこの時間では「吉野家」や「すき家」といったファーストフード店しか営業しておらず、【ファミリーマート】で「ジューシーハムサンド」(278円)と「野菜ジュース」を買い込んで、休憩です。
今にも雨が降り出しそうな空模様の下で食べていますが、午前中に用事を済ませるように、もうひと踏ん張りです。
今年の「半夏生」は7月2日(木)です。関西では、この日に<蛸>を食べる風習がありますが、最近ではあまり耳にする機会は少なくなりました。
田植えを終えたこの時期(半夏生を超えての田植えは行いません)に<蛸>を食べるというのは、稲の根が<蛸>の足のように四方八方にしっかりと根付き、吸盤のように大地に張り付きしっかりと実ることの期待が込められています。
栄養的には魚介類のなかでは「タウリン」が豊富に含まれ、疲労回復・肝機能強化・高血圧の改善等、優れた効能があり、また味のいい時期に重なります。
今宵は「蛸の天ぷら」(300円)で、「タウリン」補給です。
鰹節の濃厚な風味を生かし、あまり甘みを加えずに醤油で煮込んだ調理を「土佐煮」と呼び、<タケノコ> や <フキ> ・ <ゴボウ> などの素材がよく使われていますが、今宵は<三度豆(鞘インゲン)>を使用されていました。
<中川店長>から、盛り分けていて中途半端に残った<三度豆>を、おすそ分けとしていただきました。
わたしの子供の頃は<絹さや>と同様に背に硬い筋がありましたが、最近はそのまま料理に使用しても気にならない品種に改良されているようです。
<インゲン>は南米が原産地、日本には江戸時代に<隠元禅師>が持ち込んだとされ、その名が付けられていますが、関西では一年に三回採れるということで「三度豆」と呼んでいます。
もともとは完熟した「インゲン豆」自体を食べていましたが、今は主に若取りしたモノを鞘ごと食べますので「サヤインゲン(鞘隠元)」と呼び分けています。
今宵カウンターに並べられている肴類を見て、「これ」といって選びました「イカと小芋の煮付け」(250円)ですが、いつもこの料理のときに、「里芋」と呼ぶか「小芋」と呼ぶかで悩んでしまいます。
「サトイモ(里芋)」は、サトイモ科の植物の塊茎と肥大した地下茎の総称として使われ、この肥大した地下茎を主に食用とし、インド東部からインドシナ半島を原産地として、日本でも縄文時代には栽培されており、「ジャガイモ」や「サツマイモ」に立場を譲る江戸時代まで、芋の主役でした。
株の中心に「親芋」ができ、その周りにできる小さな芋が「小芋」といわれる所以です。
「たけのこ芋」のように「親芋」を主に食べるモノや、「土垂(どだれ)」のように「小芋」だけを食べるモノ、また「えび芋」のようにそのどちらも食べるモノなど品種による違いがあります。
イカのうま味がよく出た出汁で柔らかく煮込まれた「小芋」、おいしくいただいてきました。
【五郎】さんにて、ひさしぶりに魚料理に当たりました。
本日の「日替わり定食」(800円)は、「鮭の南蛮漬け」がメイン料理で、「こんにゃくと厚揚げ煮」と「マカロニサラダ」の小鉢です。
「南蛮漬け」は一般的には<鯵>が多いですが、<ししゃも>などの小魚もおいしくいただける調理です。
酢の味もきつくなく、玉ねぎだけではなく青野菜も一緒にきれいに飾られていて、おいしくいただいてきました。
前回は「白ワイン酢」で〆た 「イワシの白ワイン酢漬け」 でしたが、今宵は「赤ワイン」を用いた「フィレンツェ風牛モツ赤ワイン煮」(380円)で、一杯です。
前回食べ損ねました「ガーリックトースト」が今回はあり、スープを浸しておいしくいただいてきました。
フィレンツェの有名な伝統料理として、「トリッパ(牛の第2胃袋=ハチノスのトマト煮込み)」や「ランプドット(牛モツと野菜の煮込み)」などがあり、どちらも牛肉料理として旨みのある料理です。
両方のいいとこどり的な大将のアレンジ料理ですが、とろけるチーズとの相性も良く、もはや立ち呑み屋の肴の域を超えている一品でした。
ブログリ仲間の <幸せを運ぶヤッコ> さんが、お仕事の関係で、神戸に来神です。
ありがたいことにお声がかかり、楽しい会話でひと時を過ごしてきました。
お仕事の関係で【神戸メリケンパークオリエンタルホテル】に宿泊されておられ、本日はお昼から本職のお仕事があり、その前の一時を「ラウンジ&ダイニングピア」にてお喋りに花を咲かせてきました。
おそらくコーヒーを頼んでも結構な値段かなと思い、わたしは恐縮しながら「生ビール」をいただきました。
楽しい会話で、あっという間に時間も過ぎ去り、<幸せを運ぶヤッコ>さんも、昼からのお仕事に戻られましたが、お気遣いの手土産にこの場を借りて感謝感謝です。
本日は、【桔梗屋】さんが入っているビルの1階で「スタンドバー」が開店、覗きがてら足を向けました。
ママさんは、近所にてすでに店舗を構えられているとのことで、厳しい飲食業界の中で頑張る姿勢には、拍手を送ります。
今宵は牡蠣があり、大将から厚岸湾の端にある<仙鳳趾(せんぽうし)>で獲れたものだと教えていただき、さっそく焼いてもらいました。
イギリスの宣教師でアイヌ研究家の<バチェラー>は、「厚岸」というのはアイヌ語で「牡蠣が沢山いるところ」としていますが、「オヒョウの皮を剥ぐ所」という説のほうが有力のようで、「仙鳳趾」は同じくアイヌ語で「魚の沸き立つ所」だそうです。
焼き上がるまでに今年最初の「かつおのたたき」を食べ、さっぱりとした「タコ酢」です。
牡蠣としては季節外れの感がありますが、プリプリの身は味わい深く、いい塩梅でした。
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