「1ドル=147円73銭~147円74銭」
8月
15日
14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比35銭円安・ドル高の「1ドル=147円70〜80銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=147円96銭」、高値は「1ドル=146円46銭」でした。14日朝発表の7月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回る伸びでした。インフレ懸念が再燃し、米長期金利が上昇しています。日米金利差の拡大が意識され、円を売ってドルを買う動きが優勢でした。
(PPI)の上昇率は前月比で(0.9%)と、市場予想(0.2%)を上回りました。食品・エネルギーを除くコア指数も(0.9%)と、市場予想(0.3%)以上でした。12日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)がおおむね市場の予想通りだったこともあり、市場では<トランプ米政権>の関税政策が与えるインフレ圧力への影響が改めて意識されています。
週間の新規失業保険申請件数は「22万4000件」と市場予想(22万9000件)をやや下回りました。労働市場に対する過度な警戒感が和らいだこともあり、米連邦準備理事会(FRB)が大幅な利下げをするとの一部観測が後退しています。同日の米債券市場で10年債利回りは債券価格は安くなる前日比(0.05%)高い(4.28%)で終えています。
もっとも、15日には、日本の4〜6月期の実質国内総生産(GDP)速報値の発表があり、内容を見極めようと様子見の市場関係者も多く、午後は方向感なく推移する場面も出ています。