1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比60銭円高・ドル安の「1ドル=143円35〜45銭」で取引を終えています。
ニューヨーク市場の朝方の取引では「1ドル=142円69銭」と6月上旬以来の円高・ドル安水準を付けています。前日発表の6月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が弱く、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ再開が早まるとの観測が浮上しています。円の安値は「1ドル=143円81銭」でした。
米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測などから円が買われたアジア・欧州市場の流れを引き継いでいます。米雇用指標の堅調を受け、円は伸び悩みました。
買いの勢いが一服すると円は伸び悩んでいます。同日発表の5月の米雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が半年ぶりの水準に増えました。労働市場の堅調さが確認され、米利下げ期待が後退した面もありました。
<パウエル(FRB)議長>は欧州中央銀行(ECB)主催の討論会で7月利下げの可能性を否定しなかったものの、金融政策を慎重に判断する姿勢を改めて示しました。