トランプ大型減税法案、可決@米上院
7月
2日
1日、米上院は<トランプ大統領>が目玉政策に掲げる大型減税を盛り込んだ法案を賛成51票、反対50票の賛成多数で可決しました。与党共和党から3議員が「造反」。賛否同数となる中、上院議長である<バンス副大統領>が賛成票を投じ、法案は辛うじて上院を通過しています。
<トランプ大統領>と共和党幹部は、米独立記念日の7月4日までの議会通過を目指します。上院は6月28日から週末返上で、採決に向けた手続きを急きましたが、共和党内で支出カットを巡る意見の隔たりが大きく、審議はこう着状態となりました。共和党上院指導部は一部の反対議員を説得し、何とか可決にこぎ着けています。
下院は5月に大型減税関連法案を可決済み。これを修正した案を上院が承認しましたが、下院で再び可決する必要があります。共和党は下院でも僅差の過半数にとどまっており、議会通過には党の結束が不可欠です。
大型減税法案では、飲食店従業員らが受け取るチップの税額控除など、<トランプ大統領が昨年秋の大統領選で掲げた減税がほぼ網羅されています。
一方、減税の財源として、低所得者向け医療支援「メディケイド」が大幅な削減対象となりました。同制度は地域医療も支えており、一部議員らの懸念は根強く残ります。