「1ドル=143円94銭~143円96銭」
5月
23日
22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は8営業日ぶりに反落し、前日比25銭の円安・ドル高の「1ドル=143円90銭〜144円00銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=144円33銭」、高値は「1ドル=143円27銭」でした。
米長期金利は22日に一時(4.62%)と約3カ月ぶりの高水準を付けたものの、その後は債券に持ち高調整の買いが入り利回りは低下に転じています。前日に米金利の上昇とドル安が同時に進んだ後で、22日は米国の資産に一部資金を戻す動きがみられました。投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、低リスク通貨とされる円を手放す動きも出ています。
<加藤勝信財務相>と<ベッセント米財務長官>は、21日に会談しました。「通貨レートは市場で決定されるべきだ」との認識を共有したという。円安の是正を求められるとの見方が後退したのも円の重荷になりました。
もっとも、円の下値は堅く、22日に米連邦議会下院がトランプ米大統領の掲げる減税を含む法案を可決しています。米国の財政が一段と悪化するとの懸念は根強く、円買い・ドル売りも入っています。