トランプ減税法案可決@米議会下院
5月
23日
22日、米議会下院はトランプ大統領の看板政策である大型減税を盛り込んだ法案を賛成215票、反対214票の僅差で可決しました。法案は上院に送られます。<トランプ大統領>は「米史上最大の減税」により、経済成長の加速を狙いますが、税収減による政府債務の膨張は不可避とみられています。
与党共和党は下院でわずかに多数派となっています。同党から2議員が造反したものの、辛うじて可決されました。<トランプ大統領>も自ら議会に出向いたり、議員をホワイトハウスに招いたりして、債務膨張を懸念する財政規律派の説得に力を入れました。
法案審議は上院に移ります。<トランプ政権>と共和党指導部は7月初めまでの上院通過を目指しますが、財政悪化をもたらす法案に対する財政規律派の反発は根強く、審議は難航しそうです。
法案は、第1次トランプ政権下で発効し、今年末に期限を迎える大型所得減税の恒久化が含まれています。<トランプ>が大統領選で公約した飲食店従業員らが受け取るチップなどの税額控除、米国内に工場を建設する企業に対する優遇措置も盛り込まれています。