「1ドル=142円31銭~142円33銭」
4月
30日
29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比30銭の円安・ドル高の「1ドル=142円30〜40銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=142円72銭」、高値は「1ドル=141円97銭」でした。
関税を巡る米政権の貿易交渉が進展しているとの観測が広がり、投資家の間で値動きの大きくなりやすい資産を避ける姿勢が後退したことから低リスク通貨とされる円に売りが出ています。
29日、<ラトニック米商務長官>は、米CNBCの番組で貿易交渉について「一つの合意が成立した」と述べました。具体名を明かしませんでしたが「相手国の首相と議会の承認を待つ必要があり、それは間もなくだろう」と語りました。<トランプ米大統領>も同日に「インドと合意できると思う」と述べたと伝わりました。米株式市場では交渉進展への期待などを背景にダウ工業株30種平均が6営業日続伸し、円相場の重荷となっています。
もっとも、円の下値は堅く、米調査会社コンファレンス・ボードが29日に発表しました4月の消費者信頼感指数は前月比(7.9ポイント)低い(86.0)と低水準となりました。収入や雇用情勢などの短期的な見通しを示す「期待指数」は2011年10月以来の低さでした。関税が米経済を冷やすとの懸念は根強く、円売り・ドル買いは勢いを欠いています。