イカナゴの解禁、3月12日@兵庫県播磨灘
3月
9日
春の訪れを告げるイカナゴの稚魚「シンコ」の漁を解禁するかどうかを判断するための試験操業が8日行われ、イカナゴの大きさや量などが調べられました。
その結果、郷土料理の「くぎ煮」に適した体長40ミリ以上になる時期を判断したうえで、ことしの操業解禁日は3月12日に決まりました。
シンコ漁は例年2月末~3月上旬に解禁。近年は極端な不漁が続き、かつては1カ月余りあった漁期が、2017年以降は数日程度に短縮されてきました。昨年は大阪湾で初めて休漁、2025年は、試験操業も行わず、2024年に続く休漁が決まっています。播磨灘も昨年は、1日で漁を打ち切っています。
兵庫県水産技術センターによりますと、近年は水温が上昇しているほか、海中の窒素が減っているためイカナゴの餌となるプランクトンが不足し、イカナゴの漁獲量の減少につながっているということです。