『TATAMI』@<ガイ・ナティーヴ&ザーラ・アミール>監督
12月
3日
『SKIN/スキン』の<ガイ・ナティーヴ>と、『聖地には蜘蛛が巣を張る』で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞した<ザーラ・アミール(ザーラ・アミール・エブラヒミ)>が共同監督した映画『TATAMI』が、2025年2月28日より全国にて順次公開されます。
実話を基にした『TATAMI』」は、中東の複雑な情勢やイラン社会における女性への抑圧を背景に、アスリートたちの不屈の戦いを描き出す社会派ドラマです。
ジョージアの首都トビリシで開催中の女子世界柔道選手権で、イラン代表の「レイラ・ホセイニ」とコーチの「マルヤム・ガンバリ」は順調に勝ち進みますが、金メダルを目前にして、敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため、イラン政府は「レイラ」たちに棄権を命じました。自分自身と人質に取られた家族に危険が及ぶ中、けがを装って政府に従うか、自由と尊厳のために戦い続けるか。「レイラ」と「マルヤム」は人生最大の決断を迫られます。<アリエンヌ・マンディ>が「レイラ」を演じ、<ザーラ・アミール>が自ら「マルヤム」役で出演しています。
イスラエルとイランをそれぞれルーツに持つ<ガイ・ナティーヴ>と<ザーラ・アミール>が協働した本作は、すべて秘匿状態で撮影が行われ、参加したイラン出身者は全員亡命。イランでは上映不可のままです。<ガイ・ナティーヴ>と<ザーラ・アミール>は「この芸術的で映画的な合作が、盲目的な憎しみや相互破壊の狂乱を超えて、未来をともに築こうとするアーティストやアスリート、そしてすべての人々への尊敬の印を込めた贈り物となりますように」と声明を発表しています。
なお、本作は2023年の第36回東京国際映画祭で審査委員特別賞を受賞。「マルヤム」役の<ザーラ・アミール>は最優秀女優賞に輝いています。