22日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前日比389円15銭(1.02%)高の3万8415円32銭でした。前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行しました。直近の下落を受け、短期的な自律反発を狙った買いも入っています。
前日の米株式市場で主要3指数はそろって上昇でした。米経済の底堅さを背景に景気敏感株が買われています。
20日夕に四半期決算を発表した「エヌビディア」は時間外取引で下落でしたが、通常取引で上昇したことは投資家心理を支えています。前日に下げていた値がさの東エレクやアドテストなど半導体関連株に買いが波及しています。アクティビスト(物言う株主)として知られるエフィッシモ・キャピタル・マネジメントの買い増しが明らかとなった帝人が大幅に上昇するなど、材料が出た個別銘柄への物色も相場を支えました。
前日の日経平均株価は、取引時間中に節目の3万8000円をおよそ3週間ぶりに下回りました。日本株はこのところ下げが目立っていたこともあり、ショートカバー(売り方の買い戻し)の動きが相場を主導している面もあり、相場を押し上げましたが、さらに上値を追うための材料が乏しく、日銀による12月の追加利上げ観測もあるなかで、投資家心理は強気に傾きにくい状況でした。
終値は、前日比257円68銭(0.68%)高の3万8283円85銭で終えています。