『ローマ法王の休日』・『息子の部屋』」などのイタリアの<ナンニ・モレッティ>監督が、時代の変化についていけない映画監督が痛い目にあって初めて大切なことに気づく姿をユーモラスにつづった『チネチッタで会いましょう』が、2024年11月22日より公開されます。
イタリアの映画監督「ジャンニ」は、これまで40年間、プロデューサーの妻に支えられながら映画を制作してきました。チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控え、頭の中はアイデアでいっぱいの「ジャンニ」でしたが、順調だと思っていたのは本人だけでした。
女優は演出に口を出すばかりか政治映画をラブストーリーだと言い出し、娘に紹介されたボーイフレンドは自分ほどの年齢だといいます。誰にも理解されず、ひとり帰宅して目を覚ますと、今度は妻から別れを切り出されてしまいます。さらにプロデューサーが詐欺師であることが発覚し、資金不足で撮影が止まってしまいます。
主人公の映画監督「ジャンニ」を<ナンニ・モレッティ>監督が自ら演じ、モレッティ作品の常連俳優<マルゲリータ・ブイ>が「パオロ」役、フランスの名優であり映画監督でもある<マチュー・アマルリック>が「ピエール」役で共演。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品です。