＜藤井聡太＞（３０９）２勝＠第７２期王座戦５番勝負第２局

18日、＜藤井聡太王座＞（２２／竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖の七冠）が、＜永瀬拓矢九段＞（３２）の挑戦を受ける、将棋の第７２期王座戦５番勝負第２局が名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われました。

先手の＜藤井聡太王座＞が＜永瀬拓矢九段＞を１２３手で下し、２連勝で王座初防衛まであと１勝としています。〈王座奪還〉を目指す＜永瀬拓矢九段＞はかど番に追い込まれました。第３局は３０日、京都市「ウェスティン都ホテル京都」で行われます。

＜藤井聡太王座＞が第１局に続き、両者得意の「角換わり」という戦型で、後手の＜永瀬九段＞が誘導する形で、開始３０分で７０手まで進む異例のハイペースでした。

昼食休憩前、＜藤井聡太王座＞が、８１手目に驚きの一手をみせています。＜永瀬拓矢九段＞の銀取りの桂打ちに対し、＜藤井聡太王座＞は銀取りを見抜いて意表の香打ちを決断しています。銀をタダで取らせ、永瀬の渾身の作戦を外し、激しい攻め合いに持ち込み、中盤のねじりあいでは、じりじりとリードを広げ、圧倒的な終盤力で相手をねじ伏せました。

第１局に続いての会心譜で、持ち時間各５時間のうち残りは＜藤井聡太王座＞が２０分、＜永瀬拓矢九段＞が１４分でした。