『クレヴァニ、愛のトンネル』・『恋恋豆花』など海外を舞台にした映画作品を多数手がけている<今関あきよし>監督が、台湾の映画絵看板師<顔振発(イェン・ジェンファ)>にカメラを向けたドキュメンタリー『顔(イェン)さんの仕事』が、2024年8月31日より公開されます。
現在の台南市下営区に生まれた<顔振発>は、幼い頃から絵を描くことが好きだったことから、看板職人のもとに弟子入りします。台湾映画界が盛り上がった1970年代には、1カ月に100~200枚もの手描き映画看板を描き、台南の映画館「全美戯院」では看板の制作から設置までを一手に引き受けていました。
しかし生涯にわたる絵の制作は彼の目に負担をかけていたのです。網膜が異常をきたし、現在は右目がほぼ見えない状態になっていますが、それでもなお<顔>は絵を描き続けています。
イラストレーターの<三留まゆみ>がナビゲーター役を務めています。