30日、アメリカのIT大手、マイクロソフトは4月から6月までの3か月間の決算を発表、生成AIを活用したクラウド事業が好調だったことなどから増収増益となりました。
それによりますと、売り上げは生成AIを活用したクラウド事業が好調だったことから、前の年の同じ時期と比べて(15%増加)して647億2700万ドル(9兆9000億円)でした。
最終的な利益も前の年の同じ時期と比べて(10%増加)して220億3600万ドル(3兆3700億円)の増収増益となりました。
ただ、金融市場ではクラウド事業の売り上げの伸びが市場の予想を下回ったため、伸びが鈍化したとの受け止めも出ています。
マイクロソフトは投資先のオープンAIが手がける生成AI、ChatGPTの技術を活用し、「Office」などのソフトやアプリで生成AIのサービス「Copilot」を展開しています。
生成AIのサービスをめぐりグーグルやアマゾン、アップルなどとの開発競争が激しくなる中、ことし5月にはオンライン会議ソフト「Teams」で生成AIが会議の進行役を務めるといったサービスの拡充も打ち出していて、生成AIへの投資が業績にどう寄与するかに関心が集まっています。