『春原さんのうた』で国内外から高く評価された<杉田協士>監督の長編第4作で、2022年10月13日より公開されましたデビュー作『ひとつの歌』以来12年ぶりとなる『彼方のうた』が、2024年1月5日より公開されています。
書店員として働く25歳の「春」は、ベンチに座っていた「雪子」の顔に浮かぶ悲しみを見過ごせず、道を尋ねるふりをして声をかけます。その一方で、「春」は「剛」という男性を尾行しながらその様子を確かめる日々を過ごしていました。
「春」は子どもの頃、街で見かけた「雪子」や「剛」に声をかけた過去がありました。そんな「春」の行動に気づいていた「剛」が彼女の職場に現れ、また「春」自身が再び「雪子」に声をかけたことで、それぞれの関係が動きはじめます。「春」は2人と過ごす中で、自分自身が抱える母への思いや悲しみと向き合っていきます。