お茶菓子としていただいたのは、【祖谷庄千寿庵】(兵庫県川西市栄町20-1)の「豆大福」です。関西では豆餅とも呼ばれています。
大きさはピンポン玉大からおにぎり大までさまざまですが、白くぽてっとした形と、その中にうずめられているお豆の水玉模様は共通しているようですが、餅生地は通常の「大福」同様もちもちしており、餅粉や白玉粉でつくることが一般的です。
豆はえんどう豆を塩で煮たものが多くつかわれていますが、黒豆でつくられているものもあります。えんどう豆は少し赤っぽく、黒豆は白い生地との対比を強く感じます。中で包まれているあんは、「粒あん」も「こしあん」もあり、これは好みの「粒あん」でした。
「豆大福」の歴史は、江戸時代ごろ、「大福」の誕生と共に始まります。「大福」は餅に砂糖を加えて小さく丸くしたことから生まれたといわれています。最初はウズラのふっくらしたお腹に似ていることから『うずら餅』とよばれており、その後お腹にたまりやすいといった理由で『腹太餅』と呼ばれるようになったそうです。その大福のもち生地に豆をまぜ、豆大福がつくられていきました。
「大福」から派生した和菓子は、ほかにも「塩大福」や「いちご大福」、中のあんこの代わりにカスタードやクリームをいれたものなど多く販売されているようです。
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