ファルコン昆虫記(957)【オオシロカネグモ】(3)
9月
29日
細長い卵形の白っぽい腹部をもったクモです。腹部には、黒い縦筋が入っており、この筋は刺激を与えると太く変化します。脚は長くて緑色をしています。
習性としては造網性で、円網を張ります。網はほぼ水平に張られる水平円網で、中央に穴が開いているために霧こしき網と呼ばれています。これはアシナガグモ科に広く見られる網の形です。クモは網の中央の下側に足を広げて定位しています。
アシナガグモ属などでは昼間は網を張っていてもクモ本体は物陰に隠れている例が多いのでが、この属のものは昼間も網の中央に出ていることが多いようで、遭遇しました。
水辺に網を張るものもありますが、そうでない場所にも生息するようです。草の間や樹下に網を張り、庭園や人家周辺にまで姿を見せます。