ドラマ『金曜日の妻たちへ』で「金妻ブーム」(1983年・TBS)を巻き起こし、ドラマ『失楽園』(1997年・よみうりテレビ)や『横溝正史シリーズ』の「金田一耕助」役などで知られる俳優<古谷一行>さんが8月23日、亡くなられています。78歳でした。所属事務所のフロム・ファーストプロダクションが2日、書面で公表しています。
1977年、『横溝正史シリーズ』などで「金田一耕助」役を一貫して演じ、当たり役となりました。1982年からの25年間『土曜ワイド劇場』にて『混浴露天風呂連続殺人』シリーズの主役「左近太郎」役を演じ、再び当たり役を得ています。NHK連続テレビ小説には『虹』と『ひよっこ』、大河ドラマには『新・平家物語』・『元禄太平記』・『秀吉』・『利家とまつ~加賀百万石物語~』に出演しています。映画でも多くの作品に出演していますが、2021年1月29日公開の『おもいで写眞』が最後の作品になりました。
<古谷一行>さんは2011年10月に肺がんの診断を受け、同11月に腫瘍の切除手術を行い、2012年2月に仕事復帰。3年後には脳への転移が見つかりましたが、放射線治療で完治し病を乗り越えていました。2020年9月1日には、急性胃潰瘍のため、都内の自宅から緊急搬送されていました。
所属事務所は2日、書面で、「病克服後、次なる挑戦に向けて、家族の見守りと共にトレーニングに通う日々を送っておりました矢先、この度の訃報となる予期せぬ出来事に見舞われてしまいました」と仕事復帰を視野に、体力作りに励んでいた矢先の訃報となってしまった無念をつづっています。
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