『紫』の<川瀬美香>が監督を務めた『長崎の郵便配達』が、2022年8月5日より公開されます。
本作は、元英国空軍大佐で作家の<ピーター・タウンゼンド>(1945年5月19日~)が、1984年に発表したノンフィクション『ナガサキの郵便配達』にまつわるドキュメンタリー映画です。のちにジャーナリストとなった<ピーター・タウンゼンド>が、日本の長崎で<谷口稜曄(スミテル)>(1929年 1月26日 ~2017年 8月30日)に取材したのが『ナガサキの郵便配達』です。
<ピーター・タウンゼンド>は戦時中にパイロットとして英雄となり、退官後は英国王室に仕えた元空軍大佐です。<エリザベス女王>の妹にあたる<マーガレット王女>の元恋人としても有名で、『ローマの休日』のモデルだとも言われている人物です。
<谷口稜曄>は、16歳で郵便配達中に被爆し、生涯を通して核廃絶を訴え続けた人物です。映画では<ピーター・タウンゼンド>の娘であり女優の<イザベル・タウンゼンド>が、家族と共に、父の著書や残した取材テープを頼りに長崎でその足跡をたどっていきます。そこには父と<谷口稜曄>の友情の物語がありました。生前父が取材した人、<谷口稜曄>さんの家族の家、カトリック教会浦上天主堂、住吉神社などが当時の面影を残しているなか。彼女は父の影を追いながら長崎に落ちた原爆の傷跡を一つ一つ確かめ父と谷口の思いを紐解いていきます。
ロシアのウクライナ侵攻によって、核戦争の危機が危惧される中、核兵器の是非について考えさせられる作品になりそうです。
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