コロナ経口治療薬「モルヌピラビル」、年内実用化
11月
11日
厚生労働省が薬事承認し次第、計160万回分を医療現場に提供します。新型コロナの飲み薬の実用化は、国内で初めてになります。
開発する米製薬大手「メルク」も同日、「モルヌピラビル」の供給を日本政府と合意したと発表しました。価格は約12億ドル(約1350億円)で、同社は近く承認申請する見通しです。
年内にも20万回分が日本政府側に受け渡され、来年2月と3月にそれぞれ20万回分が納入され、残り100万回分についても国内向けに確保したといいます。
「モルヌピラビル」はウイルスの増殖に必要な酵素の働きを阻害する抗ウイルス薬。「メルク」と米バイオ医薬品企業「リッジバック・バイオセラピューティクス」が共同開発しています。今月4日には英国で承認されています。
日米などで実施した臨床試験(治験)では、軽症や中等症の患者の入院・死亡リスクを50%削減しています。投与した人の死亡はゼロでした。