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『梅切らぬバカ』@<和島香太郎>監督

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『梅切らぬバカ』@<和島香太郎...
<加賀まりこ>(77)と<塚地武雅>(49)が親子役で共演し、老いた母と自閉症の息子が地域コミュニティとの交流を通して自立の道を模索する姿を描いた『梅切らぬバカ』が、2021年11月12日より全国で公開されます。

「山田珠子」は古民家で占い業を営みながら、自閉症の息子「忠男」と暮らしています。庭に生える梅の木は「忠男」にとって亡き父の象徴ですが、その枝は私道にまで乗り出していました。隣家に越してきた「里村茂」は、通行の妨げになる梅の木と予測不能な行動をとる「忠男」を疎ましく思っていましたが、里村の妻子は「珠子」と密かに交流を育んでいました。

「珠子」は自分がいなくなった後のことを考え、知的障害者が共同生活を送るグループホームに息子を入れることにします。しかし環境の変化に戸惑う「忠男」はホームを抜け出し、厄介な事件に巻き込まれてしまいます。

タイトルの「梅切らぬバカ」は、対象に適切な処置をしないことを戒めることわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」に由来し、人間の教育においても桜のように自由に枝を伸ばしてあげることが必要な場合と、梅のように手をかけて育てることが必要な場合があることを意味しています。

<加賀まりこ>にとっては1967年の『濡れた逢びき』(監督:前田陽一)以来54年ぶりの映画主演作となっています。

監督・脚本は、<和島香太郎>が務め、「山田珠子」に<加賀まりこ>、息子「忠男」に<塚地武雅>、「里村茂」に<渡辺いっけい>、「里村英子」に<森口瑤子>が扮し、<木下あかり>、<林家正蔵>、<高島礼子>が共演しています。
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