<大阪なおみ>(130)『大坂なおみ』@<ギャレッド・ブラッドリー>監督
5月
15日
本作のワールドプレミア上映は、6月22日にAFI(アメリカ映画協会)が開催するAFI ドックス映画祭オープニングナイトで行われることも発表されました。
<大坂なおみ>は、飛び抜けた才能に恵まれ、日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親というバックグラウンドを持っています。本作は重いプレッシャーに満ちた勝負の世界で生き抜く1人の女性としての<大坂なおみ>のプライベートに2年間密着。2018年の全米オープン優勝からのグランドスラム連覇の歴史的な功績をはじめ、その裏に秘められた決断、葛藤、想いなど、これまで明かされることのなかった彼女の〈歴史〉と〈今〉に迫ります。
若きアスリートであり次世代のリーダーとして世界に注目されながら、多文化的なアイデンティティを持つ大坂なおみの、潔いほどの実直さと繊細さを映し出すドキュメンタリーに仕上がっているとの評価です。
監督は、人種や階層社会の問題や現代アメリカの本質をテーマに作品を撮り、理不尽な懲役刑を科せられた夫の釈放のために戦う黒人女性を追った『タイム』(2020年)が『第93回アカデミー賞』長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた<ギャレッド・ブラッドリー>(35)が務めています。2020年サンダンス映画祭の米ドキュメンタリー長編映画コンペティション部門で優秀監督賞を受賞した初の黒人女性監督です。